アルファベットはどこが違うの?
さっそく、スペイン語のアルファベットを見てみましょう。発音の欄には、発音記号とカタカナでふりがなをつけています。
A |
a |
[a] ア |
B |
b |
[be] ベ |
C |
c |
[θe] セ |
Ch |
ch |
[tʃe] チェ |
D |
d |
[de] デ |
E |
e |
[e] エ |
F |
f |
[éfe] エフェ |
G |
g |
[xe] ヘ |
H |
h |
[átʃe] アチェ |
I |
i |
[i] イ |
J |
j |
[xóta] ホタ |
K |
k |
[ka] カ |
L |
l |
[éle] エレ |
Ll |
ll |
[éʎe] エリェ |
M |
m |
[éme] エメ |
N |
n |
[éne] エネ |
Ñ |
ñ |
[éɲe] エニェ |
O |
o |
[o] オ |
P |
p |
[pe] ペ |
Q |
q |
[ku] ク |
R |
r |
[ére] エレ |
- |
rr |
[ɛrɛ] エルレ |
S |
s |
[ése] エセ |
T |
t |
[te] テ |
U |
u |
[u] ウ |
V |
v |
[úbe] ウベ |
W |
w |
[dóble úbe/be dóble]
ドブレ・ウベ/べ・ドブレ |
X |
x |
[ékis] エキス |
Y |
y |
[i grjéga] イ・グリェガ |
Z |
z |
[θta] セタ |
以上がスペイン語のアルファベットですが、赤文字で示したものが英語にはない文字です。全体的に、英語よりも日本語の発音に近いものもありますが、なかには、 G や J など、まさに「へ?」と思ってしまうような読み方もありますね。
また、 B は、 be alta, be grande, be larga (「ベ・アルタ、ベ・グランデ、ベ・ラルガ」)などと呼ばれることもあり、 V は、 ve baja, ve chica, ve corta (「ベ・バハ、ベ・チカ、ベ・コルタ」)と呼ばれることがあります。これは、スペイン語では、[b] と [v] の発音は区別しないため、どっちの「ベ」かを口頭で示す場合などに区別する意味で使います。日本語でも、「どっちの"お"ですか?上の"お"、それとも下の"を"?」などというのに似ています。
Ch は見ての通り、c と h をくっつけたもので、ひとつの文字として扱われます。この文字が来ると「チャ、チ、チュ、チェ、チョ」のように「チャ行」の音になります。
また、Ll は l が2つくっついた文字ですが、ひとつの文字として扱われ、この文字が来ると日本語の「リャ、リュ、リョ」の音に近い発音になります。
N にゴミがくっついたような Ñ ですが、この文字が来ると日本語の「ニャ、ニュ、ニョ」の音に近い発音になります。
そして r を2つくっつけた r 。発音的には大阪は河内弁、「われ」などと言うときの「れ」に近い巻き舌の音になります。あくまでも r 2個をセットとして使います。単語の最初に来ることはありません。
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