英語なんてタコ - 英語になった日本語20

Last update January 3, 2019

ヒジヤン：タコくん、正しいラーメンの食べ方って知ってる？タコ：もちろん！２本の足でラーメン鉢を持って、２本の足を箸がわりにして、もう１本でレンゲ…　えーっと、これで５本ですよね。ヒジヤン：ああもういいよ。ややこしいから… タコ：でも、ラーメンに正しい食べ方とかあるんスか？ヒジヤン：当たり前じゃないか、タコくん。茶道に作法があるように、ラーメンにも作法があるんだ。タコ：へえ～っ？どんなお作法があるんスか？ヒジヤン：まず、ラーメン屋に行くときは、香水とかコロン、香りのきつ過ぎる洗濯洗剤で洗った服などは着て行かないのがエチケットだね。タコ：なんか、ややこしそうですね。ヒジヤン：そして、まず、食べる前に、レンゲでスープを一口すすってから、ラーメン鉢を三回回す。タコ：はあ？ヒジヤン：そして、そのままズズーッと飲み干し、「結構なお点前でした」。タコ：？？？今日の英語になった日本語は「ラーメン（拉麺）」です。
JPE020 Ramen
タコ：でも、麺ごと一気にすするんですか？熱くないっスか？ヒジヤン：いや、だから、そういう心構えで食べろってことなんだ。ま、だいたい10分以内かな。タコ：そうなんだ。ボクなんか、熱いスープにつけた足がゆでだこにならないよう、ふーふーしながら食べるんで20分はかかります。ヒジヤン：う～ん、遅すぎるよ、タコくん。遅い！麺ものびのびじゃないか。それ、ラーメンに対して失礼だよ。タコ：ぐす…　そう言われても…。モモコ：そんなこと気にしないで、美味しく食べたらいいのよ。タコ：あ、モモコ先生。そうっスよね。よかった～。ヒジヤン：ん～と…。モモコ先生、その香水はＮＧだからね。モモコ：… タコ：あ、気にしないで、説明お願いします。モモコ：辞書によると、拉麺は、 a Japanese dish of noodles in broth, often garnished with small pieces of meat and vegetables 「麺とスープで調理した日本の料理で、刻んだ肉や野菜を入れることが多い」 a Japanese dish consisting of a clear broth containing thin white noodles and sometimes vegetables, meat, etc 「透明のスープと細い白い麺からなる日本の料理で、野菜や肉を入れることもある」と書かれています。また、その語源として、 Japanese ramen, from Mandarin lamian, pulled noodles (la: pull + mian: noodle) 「中国語の lamian (la は「引く」、mian は「麺」）から来た日本語の ramen」ということね。タコ：なるほど。麺を引っ張ったのがラーメンなんですね。タコ、勉強になりました！モモコ：そう言えば、あるラーメン製造会社が作った「ラーメンができるまで」という英語のビデオがあったわよ。勉強になるわよ。 https://www.businessinsider.com/how-ramen-noodles-are-made-at-ippudo-in-nyc-2016-4 タコ：なるほど、映像があるから何となくわかりますね。モモコ：もう１つ、これは、アメリカ人のラーメン・シェフが説明した「正しいラーメンの食べ方」という英語のビデオです。「字幕」のところでオンの設定にすると、英語の字幕が出るわよ。「たくさんの麺を一度に取って口に入れようとすると、熱くて食べきれずに戻してしまうから、ラーメンに失礼」なんだとか、「少しだけ麺を取って、モーニングコーヒーをすする感じで」とか言ってますね。 https://www.youtube.com/watch?v=Gu6SC8vABgk ヒジヤン：英語の字幕か～。日本語にして欲しいな。タコ：あ！タコ、よくわからないんスけど。「チョップスティック（お箸）とレンゲ…」というところの字幕が、chopsticks and reggae （チョップスティック・アンド・レゲエ）になってますけど。ヒジヤン：reggae って、あの「♪ズンチャカ、ズンチャカ…」っていうヤツ？タコ：ラーメンも楽しく食べるってことかな。♪ズンチャカ、ズンチャカ… ヒジヤン：ああ！「メンマ」の字幕が member （メンバー）になってる！メンマはラーメンの「メンバー」ってわけか… モモコ：まあ…　機械が自動でつけてる字幕なんで…。この人のせいではありません。ヒジヤン、タコ：♪ズンチャカ、ズンチャカ…　メンマ！♪ズンチャカ、ズンチャカ…　メンバー！モモコ：終わります。 (Originally posted July 2016)