Last update March 22, 2022
オーストラリア英語
カラフルな英語表現
オーストラリア英語の特徴は発音だけではありません。スラングに見られるカラフルな表現や言葉の遊び心もオーストラリア英語ならではの面白さがあります。ここでいう「カラフル」とは、もちろん、表現に色がついているということではなく、豊かで独自性があるといった意味です。具体的にどういう特徴なのかといえば、たとえば、韻を踏んで2つの語を組み合わせて1つの語を作る rhyming slang が挙げられます。これは、発音同様にコックニー表現(Cockney rhyming slang)の影響が見られます。たとえば、"amber fluid" (琥珀色の液体)と言えばビールのことで、"Captain Cook" というと "Look!" (「見ろ!」)という意味になります。
また、日本でもそうですが、オーストラリア人も省略語が好きです。バーベキューが "barbecue" が "barbie" (着せ替え人形ではありません)になるなど、以下のような例が挙げられます。
省略形 |
元の単語 |
意味 |
Aussie |
Australian |
オーストラリア人、オーストラリアの |
arvo |
afternoon |
午後 |
barbie |
barbecue |
バーベキュー |
brekkie |
breakfast |
朝食 |
lippie |
lipstick |
口紅 |
pressie |
present |
プレゼント、贈物 |
smoko |
cigarette break |
タバコ休憩 |
uni |
university |
大学 |
その他、名前の最後に接尾辞 "o" をつけてニックネームを作るのもオーストラリア英語に多く見られる特徴です。"John" (ジョン)なら "Johnno" 「ジョノー」、"Jennifer" (ジェニファー)は "Jenno" 「ジェノー」というふうになります。さしずめ日本式に考えて見ると、「タロちゃん」が「タロどん」になったり、「ハナちゃん」が「ハナやん」になったりする、あの感じかもしれません。名前だけでなく、Journo 「ジャーナリスト」、Garbo (garbage collector) 「ごみ収集人」など、普通の名詞にもつける例も多くみられます。
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